から風呂保存会

から風呂は、古代から健康維持、病気平癒を願い、延々と歴史を重ねて営業してきたものであります。現在も古代サウナとして多くの入浴愛好者がいます。

 平成19年3月、さぬき市が突然休業を宣告しました。から風呂愛好者や地元住民から、から風呂再開を望む声が強く上がりましたが、さぬき市の厳しい財政状況では、全面的に公費負担に依存した再開営業は困難です。そこで、市民の力で広く会員を募り、その会費で営業を再開しようと考え、平成20年3月に「から風呂保存会」を地元有志により、結成しました。そして、さぬき市の歴史的、文化遺産である「から風呂」を保存しようと営業活動をしています。

 さぬき市から少額の助成を受けていますが、経営的には厳しく、会員のボランティアや利用者の支えによって営業が維持されているのが現状です。

 「から風呂保存会」の小林憲一会長は、「石風呂は昔、瀬戸内の近辺に沢山あったと聞いています。しかし、現在、全国で唯一営業しているのは、この「から風呂」だけです。経費等厳しい課題は山積していますが、石風呂の文化を守り、伝え続けるため、「から風呂」を存続させていきたいと抱負を語っています 。